伊藤豊雄

深夜のNHKで世界的に著名な建築家である伊藤豊雄さんが
特集されていた。


僕はデザイナーの名前をほどんど知らない。
一応、デザイナーと名の付く職業に付いている身としては、
それはなんだか、ちょっと情けないと思っていたので、
手始めにと思い、メモしならがら観た。

現在67歳。
30歳で独立するも、オイルショックの煽りで仕事は順調ではなかったよう。
そんな中でも、姉や親類の家の設計を担当し、45才でアルミを使った
自宅の設計で、賞をもらい、頭角を現し、50才で日本を代表する建築家になる。


そんな時、自分の設計した建物に向かう途中に、タクシーの運転手に言われた、
「あの建物は外は綺麗だけど、中はつまらないよ」との一言が挫折だったらしい。


綺麗な箱を作るの仕事ではないと、悩んでいるなか、54才の時に舞い込んだ
仙台メディアセンターの仕事にかける。設計には批判もあったようだが、
3年後には着工。年間100万人が訪れる、街のシンボルになった。


柱や壁を取り払ったデザインは、自由に本やワークショップができる空間になり、
建築は人間関係を変える事ができると確信。建築は人をコントロールしがちだが、
自然に近い感じが理想らしい。


海外コンペでの図書館の提案では、本の街をテーマに
多面体のアイディアをスタッフとともに発案。
途中、提案に足りないものとして、「一目で印象付ける何か」が足らないらしく、
斜めの壁の有効な使い方をスタッフを招集して、再度検討。2万5千冊の本で
壁一面埋め尽くす案を考案し、この提案の核にとしていた。


まあ、細かいニュアンスはあるかもしれないが、こんな感じの内容だったと思う。
何よりも驚いたのが、この提案が4ヶ月間でまとめ上げられたという事。
立場はまったく違うけど、僕は2年間近く、同じプロジェクトを続けている身としては、
この期間がすごく短く感じて、4ヶ月後にはまた新たらしい仕事に取りかかれるのが
とても羨ましいと思った。